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ほんとうの意味での「新しい」ゲーム、 WiiU『ベヨネッタ2 (+1)』は何故アクションゲーム初心者に強くオススメなのか

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「新しいゲーム」とはなんだろうか?
 
変わった設定?
風変わりなシステム?
へんてこな操作デバイス
飛び抜けて綺麗なグラフィック?
 
勿論それらの要素を従来のゲームに加味して作成したら「すごい作品」「目新しいゲーム」となって世に出ることだろう。
だがこれらはほとんどの場合「その当時すごかった作品」「目新しかったゲーム」どまりで終わってしまう事が多い。
 
本当の意味での「新しいゲーム」とは何だろうか?
当然様々な意見が存在するだろうが、自分は「複数の新しい画期的な要素」を「うまく組み合わせる」事でそれが実現すると考えている。
 
では、その「複数の新しい画期的な要素」を「うまく組み合わせられた」と言える「新しいゲーム」の例とは?
 
そのひとつが今回紹介する「ベヨネッタ」である。
本記事ではなぜ「ベヨネッタ」が革新的で、かつ「ベヨネッタ2」がなぜアクションゲームにおける金字塔として完成しているのかをダラダラ書いていきたいと思う。
 
 

 

 

ベヨネッタとはどんなゲームか?

ベヨネッタを簡潔に説明すると「眼鏡をかけた両手両足四丁拳銃装備の魔女が、時間を操作し、髪の毛を駆使しながら、天使を拷問して倒す」作品である。うん、さっぱり意味不明だ。
だが実際遊んでいくとベヨネッタというキャラクターは、大変機能的なデザインとして作り上げられた主人公である事がわかる。

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でかい手足で攻撃する「ウィケッドウィーブ」

ベヨネッタは攻撃コンボ時に要所要所や締めに巨大な手足や武器を形成し、強力な一撃を敵にお見舞いする「ウィケッドウィーブ」と呼ばれるシステムが存在する。
派手な技ではあるが必殺めいた技というわけではなく、あくまで攻撃の一部として組み込まれているのでテンポを削ぐことがなく、寧ろ爽快な戦闘リズムを形成しているのだ。

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また、本システムはただ迫力があるだけではなく、強い攻撃が出るタイミングの視覚的な分かりやすさを与えることに成功しており、後述のシステムと組み合わせることでの戦略構築の際の視覚的な目印として完成しているのだ。
 

押せば必ず回避できる「回避ボタン」

基本的に従来のアクションゲームにおけるダメージ回避とは、ガードでしのいだりダッシュ操作、移動で敵から距離を置くという複数操作を駆使することにより実現する「あくまでプレイヤーが避けて守る」動作である。
その点ベヨネッタは「回避」そのものを実行してくれるボタンを実装することにより「どのような場所・状況・場面」でも、タイミングが合えば必ずワンボタンで回避が成功するシステムを採用している。

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これはハードコアなアクションゲームにおいて革新的なシステムの一つといえる。
プレイヤーはあくまで攻撃を避けるタイミングにだけ気を使うのみで良いので、コンボや攻撃のつなぎ方、戦略を考える余地が大幅に広がっているのだ。
 

疑似アドレナリン発生装置「ウィッチタイム」

また先に挙げた「回避」を敵の攻撃ギリギリで行うと「ウィッチタイム」という、周りの時間が少しの間スローになり一方的に攻撃できる、というシステムも実装されている。

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アクションゲーム、特にフレーム単位での攻防が熱いゲームを遊んでいると極稀に「時間がゆっくり感じる夢見心地状態」が発生するが、本システムはそれを疑似的に体感することができるのだ。
 
 

「ボタン長押し」のコンボシステムの斬新さ

通常のアクションゲームは、フレーム単位で設定された順番で攻撃ボタンを押さなければきれいに攻撃がつながらないのが基本である。
 
だがベヨネッタはボタンを押している間は「ある程度コンボが保持される」というシステムとなっており、ボタンを押す順番とボタンが完全に離れた時間でコンボの変化を読み取っているのだ。

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つまりパンチとパンチの長押しは同一のコンボのひとつとしてみなされ、プレイヤーは余裕を持ちながら次の攻撃を考えることができるのだ。この点がアクションゲーム初心者でもオススメできる大きな理由の一つである。
 

回避しながらコンボが保持できる「ダッヂオフセット」

そして何より特徴的なのが「ダッヂオフセット」と呼ばれる「コンボを維持しながら回避できる」システム。
 
通常コンボ攻撃を行う際は回避動作がキャンセル的な操作となりまた最初からコンボ開始というケースが殆どだろう。

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しかしベヨネッタの場合PKP等のコンボの途中に攻撃ボタンを押しっぱなしの状態で回避動作を行うことで「コンボが保持され」とどめの一撃を出すことができるのだ。
これにより攻防一体の爽快かつ快適かつテクニカルな連続攻撃を敵にお見舞いすることができる。
 
自分はまだうまく使いこなせているわけではないが、ごく稀に「攻撃しながらうまく回避が決まりウィッチタイムとともに空中に浮かせて吹き飛ばす」ことが出来、その際の爽快感は言葉にできなかった。
 
 

膨大なコンボパターン

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また単純にボタンの組み合わせによるコンボの数が莫大なため、適当にボタンを押してもちゃんと戦ってくれるというのもものすごくうれしい仕様である。
このポイントは「2」で強化され、回避さえ的確であれば、適当にボタンを押しても様々な攻撃を繰り出してくれるのだ。

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「ボタン長押し攻撃」と「膨大なコンボ数」「ウィケットウィーヴ」や「回避ボタン」「ウィッチタイム」他にも「アンブランクライマックス」や「トーチャーアタック」などの要素がベヨネッタの快適な戦闘システムを実現しているのだ。
 
 

両手両足様々な武器を試す楽しさ

またそれに加え、武器それぞれの使い勝手が全く異なりしかも両手両足に装備する組み合わせが膨大に存在するため、人によってプレイスタイルが大きく変化するのが大変興味深い

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両手と両足の二つの部位に武器を装備しAセットとBセットの組み合わせを戦闘中好きに切り替えながら戦うことができるのだ。
もちろん両手専用の武器も存在するのだが、両手両足それぞれ武器を装備した際の組み合わせに加え二種類のセットを装備するという膨大な組み合わせから生まれる戦略性の奥深さは、想像に難くないだろう。

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勿論無難に強い組み合わせというのも存在するのだが、変わり種な組み合わせで変化に富んだ戦い方をするのも楽しいのが困りものである。
 

実はむっちゃ楽しいオカンモード

何気に手が込んでるのがイージー難易度にて選択可能な「オートマチック操作」である
本操作は、ボタンを適当に連打するだけで状況に応じた攻撃コンボや回避を自動的に選択してくれるシステムで、ただパンチボタンを押しているだけでも敵を回避しウィッチタイム発動からの空中コンボを繰り出すことができるのだ。
このシステムが大変秀逸で例えとして適切かどうかわからないが「地上版ANUBIS」めいた未確認お手軽爽快感を堪能することができるのだ。
それでいて処刑技「トーチャーアタック」発動のタイミングはプレイヤーにの裁量で発動でき、基本的なジャンプ移動などはしっかりとギミックで楽しませるあたり、プラチナゲームズレベルデザインの上手さを実感する。
 
ただの初心者救済処置と侮らず気分転換に一度は体験してみてほしいシステムである。
そしてこの手の作品に不慣れで自信がない人は、まずこちらのモードで遊んでみてアクションゲームの爽快感を堪能してほしい。
 
 
ストーリーやカットシーンやデザイン・音楽まわりについても語りたいがシステム面で長くなりすぎたから今回システム面だけでおしまいです(´゚ω゚`)
 
 
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繰り返しになるが、ベヨネッタ1はほんとうの意味で「新しいゲーム」と呼ぶことができるし、そしてそこからブラッシュアップしたベヨネッタ2と一緒に遊んではじめて本作品は完結するのだ。
 
アクションゲームとしての爽快感、遊びやすさ、斬新さ、テンポが綺麗に組み合わさり「絶頂感がブッ続く」∞クライマックススタイリッシュアクション「ベヨネッタ1+2」。ぜひ遊んでみてほしい。
 
 
あ、ちなみにWiiUベヨネッタ2」は初代が必ず同梱されておりますが、勿論DL版でも初代が付いてくるのでごあんしんください。