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美麗なグラと苛烈な復讐劇のアクションゲーム、「RYSE : Son of Rome」が面白いって話がしたかった

「何かお勧めのアクションゲームある?」と聞かれたらそれなりに幾つかゲームタイトルは思いつく。が、その中でも「RYSE : Son of Rome」という作品はオススメとして毎回候補に入れたくなるくらい気に入っている。

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世間では「グラフィックだけの底の浅いゲーム」と評価されがち、ていうか大手海外レビューサイトではされてるが。そうであっても自分は値段分以上楽しめたと感じているしまいかい他人に勧めるたくなる作品だと考えている。
 
今回は廉価版として再度リリースされ値段が安くなった「RYSE sons of ROME」について感想を書いていきたいと思った。

目次

 

力押しでは倒せない敵

基本的に本作の敵はやみくもな切り付け攻撃を受け付けない。剣での攻撃は常に防がれてしまうのだ。
 
ではどうすれば攻撃が通るのかというと、ここで「シールドバッシュ」という攻撃方法が生きる。
 
本作では通常の剣攻撃のほかに盾での攻撃が可能となっておりこちらを活用することにより敵の姿勢を崩すことが出来やすくなる。ニンジャガイデン風に言うと「はやい攻撃 = 盾攻撃」「つよい = 剣攻撃」となっているのだ
 

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防御ボタンがAに設定されているのもたいへんわかりやすい。その場で盾を巧みに使い敵の攻撃をいなすことが出来るのだ、うまく防ぎきると攻撃のチャンスが生まれるのでそこを盾攻撃と剣攻撃を絡めながら敵の体力をどんどん減らそう。
 
ちなみにBボタンは回避ボタンとなっており、敵が赤く光ったガード不可能攻撃時に回避することが可能となっている。こちらも対応する色のボタンを押すという分かりやすい操作となっている。
 

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敵の攻撃をAで防ぎ、Yボタンの盾攻撃で姿勢を崩し、時折Xボタンでダメージを上乗せし、敵を衰弱させるというのが大まかな流れとなっている。
 
また、敵に攻撃を当て続け倒していくとHPゲージ下のフォーカスゲージが溜まっていきRBを押す事で盾を地面にたたきつけ周囲の敵をひるませるフォーカスアタックモードが発動する。この状態になると敵がひるんだ状態で時間の流れが遅くなり、その間敵を好きなだけ切り刻むことが出来るのだ。一転攻勢の大技となっているのでここぞというところで活用しよう。
 

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惜しくらむはこの部分の駆け引きの練りこみが浅く些か単調気味になってしまうことか。しかしこの割り切った操作のおかげで誰でも楽しく豪快な剣戟戦を楽しむことが出来るようにデザインされているのだ。
 
 

豪快に捻じ伏せ、華麗に斃せ

敵の体力を削り切ったら頭上にドクロマークが出現する。奴さんは虫の息であるという印である

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ここで右トリガーを引くとカメラがググッと動き敵が黄色か青色にぼんやりと光る、そこで対応する色のボタン(別のボタンでもよい) を押すと敵の手足が切り刻まれ最終的に死に至る。いわゆるトドメ技である。
 

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一見するとQTEっぽいが正確にはフィニッシュムーブなのでゲームプレイに大きく影響は出ることはなく、またボタン押し間違えてもそのままゲームは進行するし上手く行くとちょっとボーナスが出る程度の塩梅なので全体のリズムは損なわれず、そのまま次の敵に向かって攻撃を仕掛けることが出来るのだ。ここら辺の塩梅はベヨネッタのトーチャーアタックに近い出来上がりとなっている。
 
また、この処刑攻撃、無駄にモーションが多数存在しており処刑攻撃ごとに様々な演武を楽しみながら敵をサクサク切り刻むことが可能となっている。そして同時に二体の敵にドクロマークがついてるときに処刑攻撃を発動すると、特殊なダブルキルムーヴが発動し、必死の抵抗を試みる敵を華麗にいなしながらその喉元を二度と使い物にできなくすることが可能なのだ。
 

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ちなみに本作には経験値獲得からの成長要素があるのだが上記システムの関係上、強化は処刑モーション追加を中心に行うと楽しいのでそこらへん中心に成長させよう。
 

とにかく綺麗なグラフィックと苛烈なゴア表現

本作の特筆すべき要素として「恐ろしいほど美麗なグラフィック」があるだろう。
 
クライエンジンで描写されたローマの様々な風景は、第八世代家庭用ゲーム機のローンチソフト特有のグラフィックベンチマークソフトとして楽しむことが出来ると考えられる。。
 

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回想の崩壊済みもしくは序盤の崩壊前の美しいローマの街並み、上陸作戦時の苛烈な戦場の表現、単独作戦行動時に訪れる水道橋付近の美麗な森林と渓流、薄く暗い敵陣で輝く炎の揺らめき。どれをとっても美しく仕上がっている。
 
キャラクターに焦点を当てても盾やタレット、剣の煌きの美しさだけでも世代が一つ変わったことが実感できる。
 

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また本作はゴア表現やセクシャル表現にも拘っており、面白いくらい切断される手足やそこから迸る血しぶきの鮮やかさが戦闘時の大きなアクセントとなっている。流石に(北米版の時点で)首切断はないにしろ、ゴアゲーとしても十分楽しむことが出来ると考えられる。ていうかよくCERO通ったなこれ。
 

シンプルながら熱い復讐劇

ローマに忠誠を誓い騎士となる若き主人公であるマリウスを中心に展開される本作のストーリーは、「腐敗したローマに忠誠を誓い蛮族相手に戦いを重ねるも徐々に軋轢が生じ最終的に切り捨てという形で裏切られるが、最終的に大戦争時にクーデターを企て自身の復讐を果たす」というもの。
 

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戦争の悲惨さや残虐さをしっかりと表現しつつ、最終的にしっかりと復讐を果たすプロットとなっているので遊んだあとの読後感は割とスッキリする。神々の争いあたりは一瞬雰囲気変わるのでそこだけが戸惑いポイントかな?
 

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ともかく本作はシンプルながらその分展開のアツさが備わっており、中々侮れないストーリー構成となっている。
 
特に、序盤の「ダモクレスのくだり」を覚えていた状態での「例のシーン」は思わずトリハダものだろう。
 

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ちなみに日本語版の主人公の声優は鶴岡聡、序盤の青臭さからの様々な状況を体験し成長し最終的に大隊長として指示を出す際の終盤のドスの利いた演技は素晴らしかったです。
復讐先である腐敗したローマのトップはネロ・クラウディウスカエサルアウグストゥスゲルマニクス鶴岡聡が演じる主人公が暴君ネロを倒すという組み合わせ、なんとなーく興味深い組み合わせだなぁと少し思ったり(型月脳)
 
 

太く短く楽しめる作品

本作はその戦闘システムの底の浅さや、練りこみきれてないゲームプレイ部分で批評家の顰蹙を買ったレビューを付けられてしまっている。(まぁ実際そうなんだけどね、少なくとも長く遊び続ける作品ではない。)
が、だからと言って本作をスルーするのは勿体ないと声を大にして言いたいのだ。
 

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美麗なグラフィックとシンプルにまとまりきった戦闘システム豪快な処刑モーションと苛烈なゴア表現、そして熱いストーリー。短い時間ではあるが濃密なゲーム体験を得ることが出来るだろう。
 
インタラクティブな映画として楽しめる一本なので、ポップコーンかソフトドリンク片手にサクサクプレイしよう。

 

Ryse:SonofRomeレジェンダリーエディション

Ryse:SonofRomeレジェンダリーエディション

 

 

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